多頭飼育崩壊現場で生まれた「ロッキー」君子犬の時に保護団体にレスキューされ、生後約4ヶ月で正式譲渡されました。ベタベタされるのは嫌いなのに、ママがお風呂に入るとドアの前で待っているというツンデレなところも超キュート😆 犬付き合いが上手なロッキー君のおかげで、たくさんの飼い主さんと仲良くなれたと感謝するママに、愛犬が運んできた幸せについてお聞きします

<Photo by ロッキー君ママ>

2016年5月22日

出会い

うちは私と主人、娘の三人家族で、以前から環境が整ったら子犬を飼おうと話していました。そうは言っても、私も主人も犬を飼った経験がありません。ゼロからのスタートになるため、いざ新居に引っ越して犬を飼える状況になってからは、しつけから何から犬のことを本当にたくさん調べました

その過程で保護犬という選択肢があることを知ったんです。人間が救える命がそこにあるのならば、私たちも力になりたい。そう考えて、保健所から多くの子犬をレスキューしていた保護団体の譲渡会に参加しました。そこで元気に吠えていたのがロッキーでした。私たち家族は、ロッキーの白黒の個性的なルックスに目を惹かれましたが、即決せずに一旦帰宅。翌週またその保護団体を訪れると、ロッキーはまだそこにいてくれました。主人が「やっぱりこの仔がかわいい」と言ったのが聞こえたかのように、ロッキーは前回とは異なり私たちにあまり吠えませんでしたこの二度目の訪問が決め手となり、ロッキーはうちの仔になりました。

うちの仔になって

最初の面談のときの様子から、一番心配していたのは「吠え」でした。しかし、うちに来た当初はとてもおとなしく、最初の3日間は一声も発しませんでした。ただ、慣れてくると徐々に吠えるようになったんです。家族でしつけの本を何度も読んで、夜寝るときやお留守番のときはケージにいれてみましたが、夜は寝ずに何時間も吠えていたり、留守番させたときもケージの中でずっと吠えていました。おまけに、ケージの中で💩を大量にして踏ん付けてしまったり、ケージを食い破って脱走していたこともありました。

もうケージに入れるのは諦めて、寝るときもお留守番の時も家の中でフリーにしたところ逆にとてもいい子になったんです。これは予想外でした。夜もソファーで丸くなって一人で寝るようになりました。これはこれで良かったのですが、災害時などはケージに入らないと困ります。そこで、それからはご飯をケージの中で与えるようにしてみました。今はご飯タイムになると、自分からケージに入ってお座りしています。私たちの気持ちを感じ取り、着実に成長しているロッキーを見るたびに、「家族になったんだな」としみじみと感じます。

 

大変だったこと

保護団体の方から事前に聞いていたのですが、多頭飼育崩壊で保護された仔は近親交配の可能性があり、後から病気になることも多いんだそうです。ロッキーもうちに来て半年で、右目の目頭の瞬膜が飛び出す「チェリーアイ(第三眼瞼腺逸脱)を発症しました。このときは完治を目指して、目頭中に瞬膜を縫いつける手術をしてもらいました。その後、左目も同じような症状が出るようになり、何度か通院してそのたびに獣医さんが綿棒で押し込めたところ、再発しなくなりました。

ロッキーの場合、体の右側に不具合が多く歯の本数も足りません。また、2年前からは右耳の外耳炎が悪化して、とても痛がるようになりました。詳しく調べるために、ビデオオトスコープを導入している動物病院を見つけて診てもらったところ、治療が困難な真珠腫性中耳炎ではないかと診断されました。手術をしないと治らないけれど、再発の可能性もあると知って悩みました。手術自体も大掛かりで、あごの下に穴を開けて管を入れると聞いて、もうこれ以上痛い想いをさせたくなくてステロイド剤による治療を選択しました。幸運なことに今は症状も落ち着いています。

幸せを感じるとき

ロッキーは家族に尻尾もふらないし、抱っこも大嫌いでベタベタすると嫌がって逃げてしまいます😆。そんなクールな性格なのに、私がお風呂に入っているとドアの前で待っていたり、ロッキーをおいて家族みんなででかけようとすると寂しそうにしているんです。そんなツンデレなところもたまりません。今はロッキーがただそこにいてくれるだけでとても心が癒されます。

犬付き合いが上手で、誰とでも仲良くできることもロッキーの長所です。ロッキーのおかげで、私も犬を飼わなければ知り合えなかったような方々と友達になることができました。ロッキーが来てから日々新しい発見があり、毎日がとても新鮮です。

 

これからのこと

ロッキーはとにかく食いしん坊で、散歩中に仲良しさんからたくさんおやつをもらうので、なるべく散歩をさせるようにしたり、家ではおやつをセーブしたりして健康には気を付けています。また、今年は5歳になりますが、大人になってから怖いものが増えてしまいました。先日も以前は大丈夫だったにおびえて震えていました。玄関チャイムにも反応して吠えてしまうので、今後も少しずつ工夫を重ねて改善していきたいですね。

ロッキーと暮らすようになって、犬それぞれに個性があることを初めて知りました。現在は、主人が単身赴任中で家族がそろう機会がなかなかないので、コロナが落ち着いたら、ロッキーが思いっきり走れるようなところにみんなで出掛けたいですね。保護犬との生活は理想通りにいかないことも少なくありません。病気にもなることもあるし、そうなれば時間もお金もかかります。それでもかけがえのない命ですから、私たちはロッキーを一生守り通す覚悟をしています。家族全員、もうロッキーがいない生活は考えられません。

るいいる>

 

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