エマちゃんはイングリッシュ・セッターの女の子です。鳥猟犬のレスキューに力を入れる保護団体の出身で、推定1~2才のときに家族の一員になりました。家では超甘えん坊ですが、一歩外に出るとお仕事モード全開で獲物を追いかけるエマちゃん。初めての出会いから家族としてかけがえのない存在になるまでのお話を、ママにうかがいました。
<Photo by エマちゃんファミリー>
fa-birthday-cakeうちの仔記念日2018年2月23日
出会い
エマちゃんとの出会いは3年前。家族の一員だったレトリバーを亡くしてから、2年が経とうとしていた頃でした。当時の私はとても動物を飼う気にはなれないまま、寂しくなると保護犬サイトをなんとなく眺めていました。同じころ、パパはfacebookで愛犬と楽しそうに戯れている友人を見つけたんです。その友人は、様々な理由で遺棄された猟犬を保護している団体から愛犬を迎えていました。その話を聞いてから、私たち家族も狩猟犬の保護団体に興味を持つようになったんです。それでも当時はまだ、自分たちがイングリッシュ・セッターを飼うとは夢にも思っていませんでした😲。まずは一度話を聞いてみようと家族に背中を押されて保護団体を訪問。我が家の状況や希望を伝えて、しばらくして紹介されたのがエマちゃんでした。
お見合いには家族四人全員で向かいました。他にも候補の仔はいましたが、ドッグランでエマちゃんが娘たちと遊んでいる様子を見た私は「この仔と家族になる運命だったんだ」と直感しました。パパも娘たちも同じ想いだったようです。みんなの気持ちが一つになったのを実感した私たちは、エマちゃんを家族に迎えることを決断しました。
うちの仔になって
「保護犬だから警戒心むき出しでなつかないのでは…」そんなこちらの不安をものともせず、初めてうちに来た当時のエマちゃんはお子ちゃまそのもの。見るもの聞くもの初めてといった様子でちょっとした物音にビビりながらも、じゅうたんを噛んでみたりと早速いたずらを開始しました♪。これならすぐに打ち解けられそうだと、ホッとしたのを覚えています。
エマちゃんと生活するようになって、最初に驚いたのは言葉に全く反応しないことでした。普通の家庭犬が喜ぶ「ご飯」や「おやつ」、「散歩」といったワードにも一切反応がありません。また、テレビに驚いてソファの陰に隠れてしまったり、ご飯を食器から食べずに別の場所に運んで食べたりする様子からも、人間と関りを持たずに育ったことが想像できました。
大変だったこと
言葉に対する反応がないことから、エマちゃんは人間と一緒に狩りをした経験はないようでした。しかし、イングリッシュ・セッターという犬種が持つ本能からか、普段の散歩では鳥や猫に異常なほど興味を示します。鳥を見つけると、しっぽをアンテナのようにぴんと張り、脱兎のごとく駆け出します。覚悟はしていたものの、引っ張りの強さは想像以上でした。現在は、急な飛び出しにも対応できるようにカラーとハーネスを併用したダブルリードで対策。さらに強い引っ張りによる皮膚への擦れを防ぐために、ハーネスにお手製のクッションをはさんだり、リードの長さを変えてみたりと、何がエマちゃんにとっていいのかを毎日試行錯誤しています。
幸せを感じるとき
これからのこと
エマちゃんを家族に迎えてからは、目の前の仔にきちんと愛情を注いで育てれば、保護犬も普通の家庭犬も何も違わないと考えるようになりました。エマちゃんはもう、我が家の3番目の娘としてかけがえのない存在です。コロナが落ち着いたら、自然の中でリフレッシュできるような素敵な場所に、家族全員でお出かけしたいですね。そうしてエマちゃんと楽しい思い出をたくさん積み重ねていくことが、家族全員の願いです。
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